詩吟を吟じるために大切な発声のしかたと、呼吸法

(1)  声の出し方

①おもに腹と胸そしてからだ全体を使って大きな声で発声する。
安定した声を出すには、姿勢が大事です。

㋑詩吟を吟じるための正しい姿勢、立てって行う時。㋑立って行う時
気持を楽にして直立します。足の開きは男性では、肩幅と同じぐらいで
足先はやや外側を向く。
女性は足を閉じた姿勢で安定を保ちます。

下半身はしっかりと動かない情態で全身の力を抜 リラッ クス する。
どっしりとした感じです。 背筋は楽に延ばします。
かかとから頭のてっぺんまで 軽くひもで引っぱり上げられた感じ。

体の力を抜く、コッは上半身(首、肩、肘など)の関節を楽にすること。
背筋に力を入れて伸ばすのでなく軽く伸びをする感じで腰を引く。
強く引きすぎない。 腰を引く角度は臍から前方を水平に見て少し
下の臍から前方(2~3mぐらい)の床を見る感じで、身体の重心(意識)
が 臍の 少し下、丹田に集中するようにして、動かないようにする。

上半身の力をできるだけ抜くことが 大事です、いわば、下腹に重心を
意識した自然体の姿勢をつくるということです。

㋺椅子に腰かけた時
㋺ 椅子に腰かけて行う時。椅子の高さは、上体、膝、下肢がれぞれ、
直角あるいは膝頭が少し下がる程度にします。腰が低くなるのは、胸、
腹を圧迫するのでよくない。 ( ソファ- に 座るなど)

上体は、頭のテッペンから糸で吊り上げられている感じ。まっすぐに
背もたれに寄りかからず、呼吸しやすい状態を保つ。
足裏は、床面にしっかりと着け安定させる。
安定していて見た目に美しいこと。