③ 詩吟の呼吸について。
㋑ 呼吸には胸式呼吸と腹式呼吸があります。
胸式呼吸法は胸部をもち上げる感じで行います。
ゆっくりとした呼吸で一度に大 量 の空気を吸うことは出 来ま
せん。胸式 第1呼吸法と名付けます。
腹式呼吸法は腹部を前に出すようにふくらまします。
このとき 同時 に鼻から空気を吸い込みます。
複式第2呼吸法と名付けます。
息を吸うときは、必ず鼻から息を素早く静かに吸います。
口から吸うと、余分な力が上半身に入り複式呼吸になりません。
詩を読み母音割して母音を引き揺をゆるその為には、吸い込んだ
空気を少しづつ口からだすのに一度吸い込んだ空気を保息する必要
があります。いわゆる保息作業です。
この保息作業を身につるける必要があります。
保息の仕方については中級編げ説明します。
④ 母音の口形について
詩文を明瞭に発声し、きれいな母音をだすには母音の種類に応じた正
しいロ形で声をださな ければなりません。
㋑吟詠に適した母音の口形
ア: 口を少しずつ大きく開いていき舌を自由に動かすことができあ
くびが出る手前の形で気道が狭くならないところ。
口先ばかりでなく、喉の奥も開くように舌を少し奥の方 に引き
加減にする。鏡を見て確認すること。
オ: アを少し絞る(細める)舌を少し奥の方に引き加減にし、喉の奥
を開く気持ちで発声する。
ウ:オからさらに顎の引きを小さくし、唇の円週も狭め前へ突き出す
度合いを少し強めます。上下の唇が触れない程度。
イ:口を軽く閉じ横に引く引きすぎない。 上下の歯が軽く触る程度
で発声し歯をかみしめない。
エ:イと比べて、口は、やや開き、横の広がりは、狭くなるイより
自然に近くし、舌を引いて、舌の先が歯の下の付 け根に触るよ
うにし、力まず声をだす。
ン;唇を閉じて眉の間に向かって、声を息と一緒に鼻から出す。
明瞭な発音をするため、口の開閉をハッキりとすることです。
⑤ 舌の動きを滑らかにする練習
㋑ 早口言葉の練習
・ 抜きにくい釘.引き抜きにくい釘、釘抜きで抜く釘。
・ 鼓小鼓小鼓鼓、包み小包小包、包み。
・ 青い家をおいおい売る上青い葵をおいおい植える。
・ 長町の七曲がり長い七曲がり、曲ってみれば曲がりやすい七
曲がり。
・ 菊栗菊栗三菊栗、合わせて菊栗六菊栗。
・ 隣の客はよく柿食う客だ。
・ 親亀子亀子孫亀、親鴨子鴨子孫鴨。
・ 桜咲く桜の山の桜、花咲く桜あり散る桜あり。
・ 農商務省特許局、日本銀行国庫局、専売特許許可局東京特
許許可局。
・ 歌うたいが、歌うたいに来て,歌うたえと 言うが、歌うたいが
うたうたいだけ 歌うたえたら歌うたうが、歌、うたいだけ、
歌うたえぬから歌うたわぬ。
・ 寿限無寿限無五劫の擦り切れ 海砂利水魚の水行末、雲来末、
風来末, 食う寝る処に住む処、 藪ら柑子の藪柑子パイポパイ
ポパイポの シュ – リンガンシユウ - リンガンの グーリン
ダイ、グーリンダイのポンポコ ピ – の ポンポコナーの
長久命の長助 。