詩を読む 詩情表現
イントネーションのつけ方と意連
1、イントネーションとは :話す時の抑揚、感情を込めることによって、
自然と言葉に強弱がつくこと。
2、吟詠でイントネーションをつけるつけ方
(1)イントネーションを上げたり、下げたりする時に、第一発声法
(中声と弱声)と 第二発声法(強声)を使いわけます。
第一発声法、音階が上がるにしたがって、発声のポイントも、重心も、
上がります。
第二発声法は、音階の上行とは逆に、重心を押し下げます。この発声法
を吟詠の時に、それぞれに、使いわけをします。
(2) 語り物と、唄い物の魅力をもつ詩吟、詩や歌の意味をよく理解し、
気持ちをこめて、吟誦し、そして、詩心を深く身に感じ、それを母音に
こめて、詠嘆する。朗読する時に、詩の情景(おもむき、ありさま)や、
情感(感じ、心のうごき、)を聞く人に伝える為、この詩の内容をよく
理解し、情景をしっかりとイメージして、十分に感情を込めて朗読し、
言葉にイントネーションを付け詩語の後で氣持ちを持ち上げるように、
朗読すれば、次の言葉に心がつながります。
言葉から言葉へ気持ちがつながることを、意連といいます。
朗読をする時にイントネーションの、強弱をつけることによって、
意連が働き、詩が生き生きとしてきます。
この時に腹筋を働かせて、イントネーションを強くすれば、感情を強く
表現することが出来ます。
同じ言葉が繰り繰り返される場合は,必ずイントネーションを変えます。
例 富士山で「雪は 元素の如く煙は柄の如し」如く、如しと繰り返される
ことをリフレインといいますが、リフレインの場合、先の、如くの、
イントネーションを上げて、後の、如しで、さげます。
転句の節回しとイントネーション
転句は、聞かせどころであり、又、派手な節回しになっているので、
イントネーションよりも、節回しに重点をおいて、吟じることが、
大切です。